～応募者が集まる文章のコツと実例～
1. よくある「失敗する求人票」
求人票は多くの企業が似たり寄ったりの表現になりがちです。
例えばこんな書き方：
- 「やる気のある方歓迎」
- 「アットホームな職場です」
- 「若手が活躍中！」
- 「給与：経験に応じる」
👉 これらは応募者からすると「抽象的すぎてイメージできない」「結局どういう会社かわからない」
という印象になります。
2. 改善のポイントと具体例
（1）仕事内容は“1日の流れ”を示す
悪い例
「営業職。お客様への提案、書類作成など。」
改善例
「法人のお客様に向けて、既存商品の提案や新商品の紹介を行います。
1日の流れは【午前：既存顧客訪問 → 午後：新規企業への提案 → 夕方：事務処理】が中心です。」
👉 具体的な業務イメージを伝えることで「自分が働いたらどうなるか」を想像しやすくなります。
（2）給与はモデル年収を提示
悪い例
「月給：20万～30万円（経験による）」
改善例
「月給：22万～30万円
【モデル年収例】
入社3年目（26歳）：年収350万円
入社7年目（32歳・リーダー職）：年収480万円」
👉 将来のキャリア像まで伝えると安心感が増します。
（3）福利厚生は“使える形”で書く
悪い例
「福利厚生：社会保険完備、各種手当あり」
改善例
「福利厚生：社会保険完備、交通費全額支給、退職金制度あり
【独自制度】資格取得支援制度（受験料会社負担／合格時に祝い金2万円）」
👉 「具体的にどのように得するか」を書くと、応募動機につながります。
（4）職場環境は写真や社員コメントで補足
悪い例
「アットホームな職場です。」
改善例
「20代～40代の社員が在籍。営業部は10名で、うち半数が中途入社です。
『わからないことは先輩がすぐにフォローしてくれるので安心』という声もあり、
チームで協力する文化があります。」
👉 数字や社員の声を入れることで信頼性が上がります。
3. 書き方チェックリスト
求人票を作成したら、次の観点でチェックしてみましょう。
- □ 抽象的な表現になっていないか？（「やりがい」「活躍中」だけでは弱い）
- □ 応募者が1日の働き方をイメージできるか？
- □ 給与・福利厚生は「具体的な金額・制度」まで書かれているか？
- □ 職場の雰囲気は数字や社員の声で裏付けされているか？
- □ 実態と乖離していないか？（誇張や偽りはNG）
まとめ
採用難の時代に応募者を集めるには、求人票を「条件の羅列」ではなく「未来を想像できる提案」にすることが大切です。
求人票を具体的に書くだけで、応募数や面接通過率が大きく変わるケースも珍しくありません。
