はじめに
在宅勤務や外出先対応のために、
RDP(リモートデスクトップ)を導入したいと考える中小企業は少なくありません。
一方で、
- 「設定がよく分からない」
- 「とりあえずRDPを開けるのは不安」
- 「何が最低限安全なのか知りたい」
という声も多く聞かれます。
本記事では、
中小企業が無理なく実現できる“安全寄り”のRDP導入手順を、
VPN利用を前提に分かりやすく整理します。
※高度な専門知識や大規模投資は前提にしません。
中小企業でよくある「危険なRDP導入例」
まず、避けたい例を整理します。
- インターネットから直接RDP接続
- パスワード認証のみ
- 接続制限なし
- 管理者権限で利用
📌 これは
「社内PCを外部にそのまま公開している状態」
になりがちで、推奨されません。
安全なRDP構成の基本方針
中小企業向けの結論はシンプルです。
RDPは「直接つながせない」
VPNで社内ネットワークに入ってから使う
これが最低限の安全ラインです。
全体構成イメージ
文章で表すと以下の流れです。
- 社外PC・自宅PC
- VPN接続(社内ネットワークへ)
- 社内ネットワーク内でRDP接続
- 社内PCを操作
📌 RDPを“社内限定”の仕組みにする
これがポイントです。
手順① VPNを用意する
VPNとは?
社外から社内へ入るための専用通路のようなものです。
中小企業で現実的な選択肢
- ルーター内蔵VPN
- UTM/ファイアウォールのVPN機能
- クラウドVPNサービス
👉 すでに業務用ルーターがある場合、
追加コストなしで使えるケースも多いです。
手順② VPN接続できる人を限定する
VPNは「社内に入る鍵」です。
- 利用者を限定する
- 使わない人は削除
- 共用アカウントは作らない
📌 VPN=全社員用にしない
これだけでリスクは大きく下がります。
手順③ RDPは社内ネットワーク内のみ許可
VPN接続後にだけ、RDPが使える状態にします。
- RDPのポートを外部に公開しない
- 社内IPアドレスからのみ接続許可
- 不要なPCのRDPはオフ
👉 「VPN+RDP」セットで考えるのが重要です。
手順④ RDP利用時の最低限の設定
中小企業向けに、ここだけは押さえたいポイントです。
- 強力なパスワードを設定
- 管理者権限での常用を避ける
- 使わない時間帯は切断
- 接続ログを確認できる状態にする
📌 完璧を目指す必要はありません。
**「無防備な状態を避ける」**ことが目的です。
手順⑤ 私物PCを使う場合の注意点
やむを得ず私物PCを使う場合は、
- OS・ウイルス対策ソフトを最新に
- 家族と共用しない
- 業務専用ユーザーを作成
👉 可能であれば、
会社支給PCの利用が望ましいです。
よくある質問
Q. VPNがあればRDPは安全?
A. リスクは大きく下がりますが、ゼロではありません。
ただし「RDP単体」よりは現実的で安全な選択です。
Q. ITに詳しくなくてもできる?
A. 初期設定は業者に依頼し、
運用ルールだけ経営者が把握する形がおすすめです。
まとめ:RDP導入は「手順」より「考え方」
- RDPは便利な仕組み
- 直接公開しない
- VPNとセットで考える
- 経営者が全体像を理解する
これだけ押さえれば、
中小企業としては十分に現実的な対策になります。
補足
RDPのメリット・デメリットや経営判断の整理については
「中小企業経営者のためのRDP導入・利用の判断整理ガイド」
も併せてご覧ください。
