✅ 高齢経営者に“甘い言葉”…それ、詐欺かもしれません
中小企業の経営者の高齢化が進む中、「事業承継」を口実にした詐欺が増えています。
特に後継者不在の経営者に対して、「買い取り」「M&A支援」などの名目で近づき、資産を奪う悪質な手口も。
実際に全国で被害事例が報告されており、油断は禁物です。
💡 よくある詐欺の手口とは?
以下のようなアプローチには注意が必要です。
📌 1. 「事業を高額で引き継ぐ」と持ちかけてくる
- 「あなたの会社、今なら2,000万円で売れます」などと甘い話を持ちかける
- 実際は“架空の買い手”をでっち上げている
📌 2. 「M&Aに必要」として高額なコンサル料を請求
- 着手金数十万円、成功報酬●%など、不透明な契約
- 書類だけ出して何も進まないケースも多い
📌 3. 顧問や取引先を装って信用させる
- 金融機関関係者や税理士の紹介と偽って近づく
- 名刺やホームページを用意して“それっぽく”見せる
🚨 実際の被害例
- 70代の社長がM&A仲介を装った業者に着手金100万円を支払ったが、買い手は現れず連絡が途絶えた
- 親族後継者がいるにもかかわらず、「第三者承継しかない」と誘導され、株式譲渡の話を進められた
✅ 見抜くポイントと防止策
🔍 必ず複数の専門家に相談する
- 税理士・弁護士・商工会議所などにまず相談
- 一人の話を鵜呑みにしない
📄 契約書は隅々まで確認
- 曖昧な成功報酬・着手金に注意
- 「返金不可」と書かれていないか要チェック
📞 “後継者不在”を装ったDMや電話は疑う
- 高齢者名簿をもとに営業をかけてくる業者も存在
- 公的機関を名乗っていても確認が必要
🛡 信頼できる支援先は?
- 各地の 商工会・商工会議所
- 事業引継ぎ支援センター(中小企業庁支援)
- 税理士や中小企業診断士など専門資格を持つ実務者
💬 まとめ|「不安」や「焦り」に付け込まれないで
「自分が元気なうちに何とかしないと…」という気持ちは大切ですが、
その不安につけ込む悪質な詐欺も存在します。
“高齢の経営者”というだけで、詐欺師にとっては狙いやすいターゲットになるのです。
事業承継の話が出たら、必ず第三者の専門家に相談して、慎重に対応しましょう。