はじめに
「がんになったら莫大なお金がかかるのでは…」という不安から、がん保険に加入する人は多いです。
しかし、がん保険は本当に必要なのでしょうか?
本記事では、医療費の実際、公的制度(高額療養費制度)、標準治療と先進医療の違い、
さらに著名人の意見を交えて、がん保険の必要性を検証します。
1. がん保険とは?
がん保険は、がんと診断された際に「診断給付金」や「入院・通院給付金」「先進医療特約」
などを受け取れる保険です。
月額数千円の掛け金で安心を得られる一方、
長期的に支払えば数十万円〜数百万円の負担になることもあります。
2. 実際にかかる医療費
標準的な治療費
がん治療は健康保険が適用される「標準治療」が中心です。
例えば、100万円の医療費がかかった場合、3割負担で30万円が自己負担額となります。
高額療養費制度による軽減
しかし実際には、「高額療養費制度」によって自己負担には上限があります。
例えば年収370万〜770万円の方であれば、1か月の自己負担上限は約8万円程度に抑えられます。
👉 参考:厚生労働省 高額療養費制度の案内
3. 先進医療と標準治療の違い
標準治療とは?
- 科学的根拠(エビデンス)に基づいて最も有効とされる治療
- 全国どこでも、保険適用で受けられる
- 「普通の治療」ではなく「最も推奨される治療」という意味
先進医療とは?
- 厚労省が有効性を評価中の治療法
- 保険診療と併用できるが、先進医療部分は全額自己負担
- 代表例:陽子線治療・重粒子線治療(数百万円かかることも)
よくある誤解
「先進医療=標準治療より優れている」というわけではありません。
実際、多くのがんは標準治療が第一選択であり、先進医療が使えるケースは限られています。
👉 参考:国立がん研究センター がん情報サービス
4. 著名人の意見:「がん保険は不要」論
経済評論家の山崎元氏は「がん保険は不要」と明言しています。
- 高額療養費制度で医療費の自己負担は一定水準に抑えられる
- がん保険の入院給付金よりも、収入が途絶えるリスクの方が大きい
- 保険料の総額と比べると、割に合わないケースが多い
👉 参考:Business Insider Japan 山崎元氏のインタビュー
5. がん保険が不要な人・検討すべき人
不要な人
- 貯蓄が十分にあり、医療費を自己負担できる人
- 公的制度(高額療養費制度)を理解している人
検討すべき人
- 貯蓄が少なく、突発的な出費に対応できない人
- 自営業などで「収入が止まるリスク」が大きい人
- 先進医療をどうしても選択肢に入れたい人
まとめ
がん保険は「安心を買う商品」です。
しかし、公的制度や標準治療の現実を考えると、多くの人にとって必須ではありません。
医療費は高額療養費制度で上限があり、先進医療も「誰にでも必要」というものではないからです。
「がん保険に入るべきか?」ではなく、「自分の資産・収入・価値観に照らして必要か?」 を
考えることが大切です。
