タスク詐欺とは?
「タスク詐欺」とは、SNS広告やDMで「簡単な作業(タスク)をすれば高収入が得られる」と勧誘し、
参加者から金銭をだまし取る手口です。
TikTokやInstagramなどの広告、LINEやTelegramなどのメッセージアプリを入口に、
若年層から中高年まで幅広い層が被害にあっています。
最新の事例と被害状況(2024〜2025年)
事例1:SNS広告からの誘導(日本)
- TikTok広告で「動画をスクショすれば報酬がもらえる」と誘導
- 実際に数百円〜数千円の報酬が支払われ、信頼させる
- その後「高収入タスク」参加を勧められ、参加費を支払わされる
- 出金できず、数十万円〜数百万円の被害に
👉 【消費者庁】「タスク副業」で報酬が支払われるとうたい、実際には高額を送金させる事業者に関する注意喚起
事例2:実在企業をかたるなりすまし(海外)
- 「Robert Half」「Target」など有名企業のロゴを無断使用
- 本物そっくりの求人サイトに誘導され「在宅タスク」を募集
- 登録すると暗号資産での送金を要求される
- 最大80万ドル(約1億円)の被害事例も
👉 【Trend Micro】タスク詐欺の手口を解明し、金銭的被害を防ぐ
事例3:VIPグループへの誘導(国内)
- LINEやTelegramで「タスク専用グループ」へ招待
- 「VIP会員になればもっと稼げる」と言われ、数万円の入金を要求
- 支払っても「違約金」「保証金」など追加請求が続く
事例4:作業ミスを理由に追加請求(日本)
- 指定された作業を行ったが「ミスがあった」と指摘される
- 「違約金を払わないと報酬を受け取れない」と追加請求
- 支払っても報酬は支払われず、被害額が膨らむ
事例5:ゲーム感覚の演出(海外)
- 作業を進めると「進捗ゲージ」「ボーナス」が表示される仕組み
- 「あと少しで大きな報酬が解放される」と期待させ、入金を繰り返させる
- 最終的に出金できず大きな損害に
タスク詐欺に共通する手口
- 少額の報酬を支払い、信頼させる
- 「VIPタスク」「高収入タスク」への参加を持ちかける
- 参加費・保証金・手数料を要求する
- 作業ミスや違約金を口実に追加請求する
- 最終的に出金できず、連絡が途絶える
気を付けるべきポイント
- 報酬を得るのに入金が必要なら詐欺確定
- 少額でも「先払い」がある仕組みは危険信号
- 「作業ミス」「違約金」で追加請求されたら即ブロック
- 連絡手段がLINE・Telegramのみなら不自然
- 有名企業の名前やロゴを使っていても信用しない
- 出金に費用を求められたらアウト
被害に遭ったらどうする?
- すぐに警察・消費生活センターへ相談
- 金融機関に連絡し、振込停止を依頼
- 暗号資産で送金してしまった場合も、取引所へ早急に連絡
- 一人で抱え込まず、必ず公的機関に相談する
まとめ
タスク詐欺は「楽して稼げる」という甘い言葉で、誰でもターゲットになり得る危険な詐欺です。
2025年現在も被害は増加しており、SNSやメッセージアプリを通じて日常的に仕掛けられています。
「先にお金を払う仕組み」「出金に費用が必要」という時点で詐欺確定。
正しい知識を持ち、冷静に見抜くことが最大の防御策です。